次年度八桁ゼミに参加する2年生4名が、2026年3月12日(木)に上野村立上野小学校およびかじかの里学園を参観しました。
上野村教育委員会が運営するかじかの里学園は、上野村立上野小学校と連携して小学生および中学生を対象とした山村留学を行なっています。自然体験と地域活性化を目的として1992年より設置され、2025年3月時点で延べ476名の卒園生を送り出してきました。上野小学校は、訪問時、山村留学生9名を含む全校児童50名が通っており、「自分で考えて、自分で決めて、自分で動き出す」ことができる児童の育成を掲げた学校および学級経営・学習を図っています。「自分から」を支える心理的安全性を大切にしながら、地域・社会と連携した本物から学ぶ学習や、単元内自由進度学習、宿題を児童自身が決めるなどの先進的な取り組みを行なっています。
参加した大学生のみなさんは小・中学校の教員を目指しており、山間部の学校に赴任する可能性があることもあって、山間部の学校の児童・教員の姿に触れる貴重な経験となったようです。
参観させていただき、誠にありがとうございました。
参加した大学生の感想の一部を紹介します。
【上野村立上野小学校を訪問して】
・先生方が、子どもたちが将来社会に出たときのことまで考えながら環境を整えていることに感銘を受けました。与えられたことをその通りにこなす力だけでなく、これからの時代は自分の強みを生かし、自分にしかできない形で輝く力が大切だと思います。そのためには、人間性を育む義務教育の中で、教師が子どもたちに心理的な安全を与え、「自分はできる」「失敗しても大丈夫」と感じられる経験をさせることが重要なのだと感じました。
・「自分から」というキーワードを大切にしながら、児童の成長を教員だけでなく地域全体で支えている点がとても印象に残りました。地域と繋がりながら子どもを育てていく姿勢から村全体の教育に対する温かさを感じました。校長室で学ぶ、空き教室で学ぶなど、自分に合った場所を見つけることで、その場所が児童にとって安心できる居場所となり、安心して学習や学校生活ができる環境づくりにも繋がっているのではないかと感じました。安心して挑戦できる環境や、それを支える体制を整えることも重要であると実感しました。子どもだけでなく教師自身も学び続け、挑戦し続ける姿勢を示すことが大切であると感じました。
【かじかの里学園を訪問して】
・ 親と離れて暮らす子どもたちがきちんと生活できるのか、成長することができるのかと考えていましたが、ご説明を聞いたり、子どもたちの様子を見たりして、この環境こそが子どもたちをより成長させているのだと感じました。例えば、「できる子がまだできていない子に教える」ことや自分の言葉でコミュニケーションを取る必要があることなど、この学園生活には、社会に生きるようになってからも重要な能力を育てる機会が多くあります。さらに、「お手紙」でのやり取りについて、この連絡方法のねらいが「物事は時間がかかって当たり前だと思ってもらうこと」だと聞き、有効な方法だと感じました。
・上野村の自然体験と地域活性化、子どもたちの自立への支援を掲げ、子どもたち自身で考え、行動する姿勢の育成を目指しているのが伝わってきました。この村でしか体験できないこと、かじかの里学園でしか学べないことが大いに詰まっていてとても魅力的でした。実際に触れて、体験し、自ら考え、生きるためのスキルを身につけていくというのは教育の根本だと私は感じました。集団生活の中で一人一人が当事者意識を持ち、生活をよりよくしようと動いている姿を見て私自身ももっと生活に当事者意識を持ち、人に頼らず自分でできることはしていかなければならないと強く感じました。






