2025年5月27日の初等音楽概説(主に1年生)および初等音楽科教育法(主に2年生)の授業で、本学の国際コース所属の留学生と児童教育コースの学生が子どもの音楽を教え合いました。
初等音楽概説では、中国からの交換留学生2名と、ベトナムからの留学生をゲストに迎えました。まず、留学生の自己紹介を聞き、食べ物や観光地などの文化について理解を深めました。その後3つのグループにわかれて日本の子どもの音楽である《ゆうびんやさん》《はないちもんめ》《だるまさんがころんだ》に親しみました。次に、中国の留学生から《如果感到幸福你就拍拍手(幸せなら手をたたこう)》《丢手绢(ハンカチ落とし)》を、ベトナムからの留学生より《Rồng Rắn Lên Mây》を教わりました。最後に、児童教育コースの学生が互いに留学生から習った子どもの音楽を教え合い、歌いながら実際に体を動かしたり、遊んだりしました。
中国の有名な観光地について教わる様子
中国語の発音を丁寧に教えてもらう様子
ベトナムの《Rồng Rắn Lên Mây》で遊ぶ様子
音楽をともに親しみ笑顔が生まれました
音楽科教育法では、ルーマニアからの留学生と交流を深めました。まず、留学生から好きな音楽やルーマニアの地理についてご紹介いただきました。続く子どもの音楽を教え合う交流として、まず児童教育コースの学生からは、《ぐーちょきぱーで》《ずいずいずっころばし》《ゆうびんやさん》を留学生に教えて、繰り返し歌って親しみました。一方、留学生は《Alunelul》の歌を短いフレーズに区切って受講生に教え、児童教育コースの学生は発音やメロディーを覚えようと繰り返し歌いました。ある程度歌えるようになってから、《Alunelul》の歌にあわせて顔を見合わせて踊ることで一体感が生まれました。さらに、《Bate vântul se învârtesc moristile(風が葉を揺らし、風車が回っている)》という歌を教えてもらい、歌詞の内容に合わせた動きをつけてみんなで歌いました。
ずいずいずっころばしで遊ぶ様子
みんなで輪になって《Alunelul》を歌っておどる
本交流は、教員を目指す学生が異文化理解を深め、外国につながる方と共感的に関わる態度をさらに高めることを目指して設定されました。活動を終えて、児童教育コースの学生は外国の音楽を対面で教わる経験を得たことで、外国につながる子どもたちの立場を想像し、「発音が間違っているかもしれないと不安で自信を持って歌えないことがあると思う「ゆっくり歌うようにしたり、区切って練習したりする」ことを心がけたいという気づきを得た方もいました。また、実際に教員になったときに教わった遊びをやってみたいという感想も多くみられました。
また、留学生からは、自国の音楽文化に学びが深まったという感想や、「これからもお互いの文化を音楽で共有したい」というメッセージをいただきました。
本交流では、児童教育コースの担当学生が説明や進行を行い、八桁ゼミの3年生4名も手伝ってくださいました。特に留学生のみなさんは、本交流に向けてたくさん準備をしてくださいました。みなさんありがとうございました。
文責:八桁由布樹(児童教育コース)