教員紹介

Profile

丸橋 覚
教授・学長特命補佐(高大接続担当)  
丸橋 覚
MARUBASHI Satoru
筑波大学大学院教育学研究科教科教育専攻修士課程数学教育コース修了。
群馬県立館林女子高校・高崎高校数学科教諭、群馬県教育委員会事務局高校教育課指導主事(数学)・教科指導係長、県立吉井高校・高崎北高校・県立太田高校・高崎女子高校校長を歴任。群馬県高等学校長協会副会長。2025年4月より現職。
文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会専門委員・高等学校学習指導要領数学編専門的作業等協力者(高等学校数学)、令和6年度文部科学省教育者表彰受賞。
2025年1月に、ぐんまの子どもたちをぐんまの皆で育てるプラットフォーム「ぐんま探究コンソーシアム」を立ち上げ、群馬県の小中高大社官連携の仕組みづくりに力を注いでいる。

学生へメッセージ

あなたの原点(自分の人生の中で一番ワクワクしたことやターニングポイントとなった出来事など)は何ですか?
私の原点は、群馬県の北西部に位置し、満天の星空が一面に広がる自然豊かな東吾妻町で生まれ、少年時代は夜空の魅力に引き込まれ、将来は天文学者になりたいと思ったことにあります。小学校6年生の時の調べ学習で「太陽から地球まで光で8分19秒かかります。」などと発表したことを覚えています。その後、高校では地学部天文班に入り活動する一方で、「なべつぐのあすなろ数学」という高校数学問題集に出会い、数学Ⅰ・ⅡB・Ⅲの三冊をやり切り、数学の魅力に取りつかれたのが教員という職業を選択した私の原点となっています。改めて、あなたの原点は何でしょうか?
現在、共愛学園前橋国際大学では、各コースの専門分野の学びに加え Glocal Seminer が始まっており、グローバルな視点を持ちつつ、ローカルな場所で地域の皆さんと触れ合いながら課題を解決する学びも進められています。高等学校でも「総合的な探究の時間」が、また、小中学校でも「総合的な学習の時間」が設けられており、私が高校・大学生の頃には無かった自分探しのための時間が設けられています。共愛学園前橋国際大学が力を入れている Glocal Seminer は、将来、自分はどう生きればワクワクするのか、また、自分は社会をより良くするために何ができるのかを見つける場として設けられていると考えます。このような自分探しの環境が整備されている大学は全国的に見ても珍しく、自分の可能性を伸ばし、自分の将来の方向性を見出す豊かな学びの場が整備されている大学だと思っています。
Glocal Seminerは、自分の原点と将来の職業の間にある探究活動であり、自分探しの時間であると思います。自分の原点を見つめ、将来の職業について展望する。学生の皆さんには、言われたことをこなすだけでなく、既に先輩が力強く走り始めているように、自ら地域に出て、様々な人と対話し、主体的に探究し、前のめりで4年間を走り切ってほしいと願っています。私たち教職員は、皆さんの自分探しの旅を全力でサポートいたします。

研究内容について

高等学校数学科教諭として15年間教科教育を担当するとともに、11年間の県教育行政にも携わった経験から、高等学校学習指導要領に沿った教育課程・指導方法の開発や教員研修・育成について取り組んできました。また、公立高校4校の校長として9年間学校経営に携わり、現行の高等学校学習指導要領で重視している、①主体的・対話的で深い学びを重視した授業、②カリキュラム・マネジメントの充実、③社会に開かれた教育課程の推進の3つの方向性を実現する学校づくりを4校とも一貫して推進してきました。さらに、群馬県教育ビジョンで掲げている非認知能力の育成の実践校の校長として実践を重ね、「自分で考えて、自分で決めて、自分で動き出す生徒の育成」を目指し、身に付けてほしい資質・能力の検討及びそれを育てる具体的取組について組織的体制を整えて実践してきました。
こうした実践を通して、私は我々の想像をはるかに超える速さで変化し続けている学校教育において、①DX、②グローカル(グローバルな視点をもってローカルで活躍する人材の育成)、③社会との接点を重視した探究活動、④生徒目線を重視した非認知能力の育成の4つを同時に兼ね備えた新しい令和の学校づくりが求められていると考えています。
また、人と人とがつながりにくい時代だからこそ、対話を重視し、地域の皆が集まり地域の子どもたちを地域の皆で育てるプラットフォームの必要性を感じ、広い視野に立ち、ぐんまの子どもたちをぐんまの皆で育てる「ぐんま探究コンソーシアム」を立ち上げ、小中高大に加え、企業や行政の方々と共に子ども目線で連携し、子供の学びを中心とした教育の高いビジョンと仕組みづくりの実現を模索しているところです。
私は、大学においてGlocal Seminerを支援するとともに、共愛学園で週の半分を大学と高校をそれぞれ行き来し、2026年4月に共愛学園前橋国際大学に新設されるデジタル共創学部につながる共愛学園高等学校の新しいDXコースづくりの推進ディレクターとして着任しています。加えて高大接続だけでなく、小中高大の教育を児童・生徒・学生目線で串刺しにするような一貫した理念でつながる共愛学園の地図を描くことをミッションとして掲げて取り組んでいます。

担当科目

Glocal SeminerⅠ・Ⅱ

研究実績

準備中

所属する機構/コースの教員一覧

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