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スタッフインタビュー
国際コース コース長謝 志海

今までよりも、これからの方が世界に目を向けていく必要がある

―先生の研究分野と本学へ着任するまでの経緯について教えて下さい!

専門は国際関係学で、具体的に挙げると、アジア太平洋地域の国際関係、国際政治と国際経済の相互影響、エネルギー安全保障などを中心に研究しています。

在籍していた北京大学には多くの留学生がいて、中でも日本や韓国の留学生が多くいました。キャンパス内で日本語を聞く機会も多くあり、専門にしていた国際関係の学びにも活きると思い、副専攻に日本語を選びました。北京大学大学院2年生の時に、大学のプログラムを使って、協定校の早稲田大学大学院に留学しました。その後中国に戻り、就職活動を行う中で、内定を頂いたのですが、「せっかく日本へ留学したからこそ、若いうちにもっと外を見てみたい!」と強く思い、内定を辞退して、日本国際交流基金の訪問研究員として、もう一度来日しました。博士号を取得した後、東京にある国際機関であるアジア開発銀行研究所にて勤務していました。任期に期限があったことや学生との関わりのある大学教員の職を探していた際に、本学の公募を見つけ、2013年に着任しました。

―先生の思う“共愛らしさ”とはどんなところだと思いますか?

学生が、主体的・能動的に動くところだと思います。オープンキャンパスや課外活動、ゼミ合宿の企画など様々な場面で、学生は自ら動いて活動しています。とくに授業でディスカッションをする際、本学の学生は活発的にディスカッションを行っていて、“共愛らしさ”を感じるとともに、感心しています。また、フィールドワークの授業でハワイに行った際、タイトなスケジュールの中でも、その場の状況に合わせて積極的に調べ、私が見落としていたところをリマインドしてくれるなどとても助けられました。

―印象に残っている学生とのエピソードを教えて下さい!

ある学生が、2年次の後期頃に、自分の興味のある学びを専門的に学びたいため、退学を考えていると相談を受けました。何度か話をしていく中で、将来どんなことをするとしても、本学でのグローカルな学びは必要であり、多方面に活きてくると考え、退学をすることなく、ゼミナールに所属しました。その学生が卒業論文を制作する際に、何度も実地調査を行い、熱意をもって誰よりも真剣に取り組み、最終的に国際コース内での卒業論文最優秀賞をとった際には、とても感心しました。あの時に退学という選択肢を取らずに良かったなと思いました。
また、今年のゼミ生の印象深かったエピソードとして、本学の学園祭であるシャロン祭にゼミで出店するのですが、その際の売り上げは打ち上げに使っていいよと伝えたところ、売り上げはウクライナへ寄付することにしたと学生から話がありました。元々はウクライナの郷土料理やお菓子を作って出店しようと考えていたようで、本学での学びを通して、学生たちが自主的に考え、決めたということに驚き、感心しました。

―高校生や在学生に向けてメッセージをお願いします!

 是非若いうちに、今皆さんが住んでいる国や地域と言った自分の世界とは違う場所に行ってみてほしいです。きっと、自分の見ている世界との文化の違いや当たり前が当たり前ではないということに気付き、それと同時に、自分の世界に対する理解も深まっていきます。だからこそ、一度外に出てみて、世界の広さを実感してみることが大切であると思います。

コロナウイルスによって、グローバル化が止まり、全国的に国際系の学びの人気が落ちているとも言われていますが、コロナ禍から徐々に回復し、さらに昨今の世界情勢も踏まえて、むしろこれからの方が世界に目を向ける必要があると思っています。是非、国際理解や国際教養といったことに関心を持ってもらいたいです。

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