
- 在校生インタビュー
- 情報・経営コース 2年佐野 雄太 (明和県央高校出身)
学業とモトクロスを充実させて 目指すは今シーズン中の表彰台
2021.08.31

モトクロスは、初めて自分から「やってみたい」と思えたもの
モータースポーツをしていた父の影響で、幼いころから車やバイクが好きでした。
子供の頃はとにかく引っ込み思案な性格で、小学校1 年生くらいまでは人前に出るのも苦手でした。そんな僕に両親は「自信を持たせたい」と子供用の電動バイクを教えてくれました。小学 2 年生の時、家族で出かけたときに埼玉の「オフロードビレッジ」というモトクロスコースを見に行ったのですが、そこで初めて目にしたモトクロスに一目惚れして「やってみたい!」とお願いしたそうです。その年のクリスマスには、サンタさんから子供用のモトクロスバイクをプレゼントしてもらいました。後から聞くと、初めて自分から「やりたい」と言ったものだったそうです。
初出場で初優勝して火がついた競技への情熱
バイクを始めて1 年くらいは、家族と週末に「公園でサッカーでもするか」くらいのテンションで、近くの河川敷や公園へ出かけてはバイクに乗りました。 1 年ほど練習した頃に「せっかくだからレースに出てみるか」という父の勧めで、小学 3 年生で初めてレースに参加して、優勝しました。初出場で初優勝、そこでスイッチが入りましたね。
初めは勝つことがただ嬉しかったけど、学年が上がるにつれて年間ランキングを意識するように。また、中学 2 年生の時に左膝前十字靭帯断裂や鎖骨骨折などのけがが重なったことで「遊び半分では危ない」と痛感し、その頃から体作りのために本格的なトレーニングも始めました。
高校1 年でアマチュアの「国内 A 級クラス」、翌年にはセミプロの「国際 B 級クラス」へと着々と駒を進めたのですが・・・その年は手首の骨折で思うように順位を伸ばすことができず。
だからこそ、悔しさをバネに猛烈にトレーニングを重ねて臨んだ高校 3 年の開幕戦で優勝できた時は本当に嬉しかったです。そして大学 1 年の春には、念願だった国内最高峰の「国際 A 級クラス」に昇格することができました。
共愛学園前橋国際大学との出会いは学生主体のオープンキャンパス
大好きなモトクロスを続けていくために「進学は県内で」と考えていました。バイクの整備や日々のトレーニングを指導してくれる父、食事管理をしてくれる母の協力があるからこそ、思う存分モトクロスに専念できているからです。
共愛学園前橋国際大学との出会いは、高校3 年の時に参加したオープンキャンパスです。学生主体のオープンキャンパスというのが魅力的だったし、檀上でプレゼンしている先輩をはじめ、さまざまな役割で活躍する先輩たちの姿を見て「本当に学生なの?大人っぽいな」と驚きました。そんな先輩たちに憧れて、ここで学びたいと思ったんです。
中学・高校では英語が得意科目だったので初めは英語コースも検討したのですが、せっかくなら英語だけじゃなくて経営学やコンピュータも学びたくて最終的には情報・経営コースを選びました。でも、いずれはモトクロスで海外遠征もしたいので、その時のために英語の勉強は続けます。
一日のトレーニングスケジュール
1台 100 キロ以上のバイクにまたがり体全体を使って操作するモトクロスは、実はとても体力のいる競技。コース自体も自然の起伏を生かしたオフロードをジャンプしながら駆け抜けます。ダイナミックな動きには全身を使うので、日々のトレーニングではマラソン、水泳、ロードバイク、体幹トレーニング、ヨガストレッチ、ウェイトトレーニングなどのさまざまな動きを組み合わせながら、全身の筋肉を鍛えるようにしています。日々のメニューは、トレーナーの父と相談して決めています。
念願だったスポンサー契約
プロとしてモトクロスを続けるうえで、小学生の頃から目標のひとつとして掲げていたのが、「株式会社カワサキモータースジャパン」とスポンサー契約を結ぶことでした。その目標を達成したのが高校 1 年で、今ではほかにも「ダートフリーク」「スピードマスター」「 moto 禅」といった名だたる企業から活動をサポートしていただいています。
プロとして目指すは日本の最高峰
「国際A 級クラス」の年間チャンピオン
秋には 奈良県 で「全日本選手権 国際 A 級クラス」が開催されるので、今はそこに照準を合わせてトレーニング中です。そこでの目標は、レースをしっかり完走してトップ10 に入ること。その後も熊本、宮城、広島での大会が控えているので、少しずつライディングのスピードを上げて今シーズン中には表彰台に立ちたいです。
学業と両立させながら競技に集中できているのも、トレーナーとして「甘い、そんなんじゃダメだ」といつも厳しく喝を入れてくれる父と、食事面でサポートしてくれる母の存在があってこそ。これからも両親と共にとことん「勝ち」にこだわっていきます。
将来的にはやっぱり「全日本選手権で年間チャンピオンに輝きたい」という夢があります。そしてどんなに良い結果を出していても、誰に対しても分け隔てなく接し、みんなから尊敬されて愛されるライダーであり続けたいですね。