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在校生インタビュー
情報・経営コース 2年出井 樹利亜 (佐野高校出身)

本物の学びに触れた1年 バーチャルカンパニーが教えてくれたこと

志望動機は「バーチャルカンパニー」

共愛を選んだいちばんの動機は「バーチャルカンパニー」という授業です。高校時代からの私のモットーは『とにかく学外に飛び出して、成長できる機会があったらなんでも挑戦する!』でした。学外での活動や、社会で活躍する人の話を直接聞かせていただく体験は自分をきっと成長させてくれるはず。そう考えているからこそ、なんでもやってみよう!という思いがあります。高校の先生の勧めでこの大学のことを調べていたら、「バーチャルカンパニー」にはそういう機会が豊富にあると知り、入学したら絶対に履修しようと決めていました。また、将来のやりたいことが明確ではなかった私でも、情報・経営コースなら資格がいろいろ取得できて自分自身の幅が広がり、将来の選択肢も増えるのではないか、とも考えていたんです。

仮想企業「つややか」の設立

「バーチャルカンパニー」という授業では、地元企業と提携して実際に商品開発をすることができます。学生5、6名のグループに分かれて仮想企業を立ち上げ、それぞれが「群馬」をキーワードに開発したい商品やコンセプトを決め、提携企業を探します。私たちのグループでは群馬県要素としてシルクに着目し、からっ風が吹き荒れるこの地域で肌荒れや乾燥に悩む女性をメインターゲットに据えた化粧品の開発を企画しました。「つややか」という企業名には、シルクの成分によって潤いが保たれた柔らかい肌のイメージと、誰にでも読めるようにという私たちの思いが込められています。

手作りの容器とラベンダーカラーがかわいい!化粧品とハンドクリーム「うるきぬ&はだきぬ」を開発

提携先に選んだのは、前橋市総社町にある「株式会社ラヴィドール」。国内産の繭を加工した無添加のシルク化粧品開発に取り組んでいる会社です。
化学薬品不使用の化粧品づくりに特化した企業だったので、薬草などの自然由来の素材を用いて除菌効果や保湿効果のある商品づくりを目指しました。そこで見つけたのが、抗菌・殺菌作用のほかに消臭効果やリラックス効果もあるラベンダーです。こうして、シルクの保湿成分とラベンダーの殺菌作用を組み合わせた携帯サイズの化粧水とハンドクリーム「うるきぬ&はだきぬ」が完成しました。

商品のいちばんのこだわりは、学生が手作業で装飾を施した容器です。化粧水の容器の内側やクリームの蓋にレジンを流し込み、ラベンダーを埋め込む作業はとても大変でしたが、イメージ通りの仕上がりに満足しています。商品に封入するポップも学生の手作りです!化粧水は、べたつかずサラサラとした使用感が特徴。日常的に手や顔の乾燥が気になるときにシュッと吹きかけて使えるようにスプレータイプにしました。クリームはしっかりとした保湿性が特徴。化粧水とあわせて使うと潤いがしっかり閉じ込められて、肌はモチモチとした質感に。どちらも保湿力はもちろん、ラベンターの良い香りに癒されます。

●開発の様子

「どんな商品を作りたいか」提携企業に伝えるためにイメージラフを手描きで作成したり、クリームの色は試作品を3種類作ってベストな濃さを調整したり、容器の内側にラベンダーの装飾をしたり。こうして少しずつ商品が形になっていきました!

京都「トレードフェア」での販売会へ

この授業の最終目標は、毎年11月に京都で開催される起業教育の実践見本市「トレードフェア(ユースエンタプライズトレードフェア実行委員会主催)」でのお披露目です。本来であれば京都へ遠征してプレゼンや販売会に参加できるはずだったのですが、今回はコロナの影響でZoomでのオンライン発表会のみに。ですが、販売会だけは3月に現地で行うことができて、用意した15セットをすべて売り切ることができました。

当日はコロナ禍のため客足が伸びず、外での呼び込みも苦労しました。道行く人は忙しそうで、なかなか立ち止まってもらえず心が折れそうになった瞬間も。それでも会場まで足を運んでくれた人たちは熱心に話を聞いてくれて、こだわりの容器を「かわいい」と気に入ってくださったり、香りや塗り心地も試してくれたり。しっかり売り込みをして購入してもらえた時は、達成感でいっぱいでした。それと同時に、こういう仕事の大変さを改めて実感する学びの機会にもなりました。

ビジネスマナーが身に付いた、実践的な学び

バーチャルカンパニーをはじめ、共愛の授業はプレゼンの機会がとにかく豊富。もともと人前で話をするのが得意ではなかった私も、回数を重ねていくうちに楽しめるようになっていました。
また、商品開発のために教授や提携企業の担当者など大人と話をする機会が多かったことも刺激に。特に「つややか」では私が企業との連絡係を担当していたのですが、初めはメールを一通書くのにも一苦労で。「これで大丈夫かな?失礼はないかな?」と言葉遣いをひとつひとつ調べながら書いたことが思い出で、ビジネスマナーの勉強になりました。ここまで実践的な学びはほかの大学ではできなかったかもしれないと思うと、貴重な体験だったなと思います。

まだまだ挑戦は終わらない! 新しく見つけた次なる目標とは

今回お世話になった「ラヴィドール」の峰川社長からは大切なことをたくさん教えていただきました。

印象的だったのは、トレードフェアでの発表を振り返り「商品の魅力の伝え方として、自分たちの頑張りを伝えるストーリーを取り入れると効果的」とフィードバックをいただいたことです。原稿を見ながら淡々と情報を伝えるのではなく、相手がいるということを意識して感情に訴えかけたほうが伝わりやすいという学びを、今後のプレゼンの機会に生かしたいですね。

そして今は、新しいことに挑戦してみたいという思いも。峰川社長をみて「私もこういう人のもとで働きながら学んでみたい」という思いが芽生えたので、次なる目標は長期インターンシッププロジェクトへの参加です。長期インターンは、私たちが暮らすこの地域社会で、いろんな思いや志をもって活躍している人と一緒に働ける貴重な機会。企業の一員として尊敬できる上司のもとで、会社という場所や働くということを学ばせてもらいたいと思っています。希望は、地域に根付いた活動を展開する職場。今までは教えてもらうだけの立場でしたが、インターンでは「共に働く」という意識をもって、能動的に動いて自分の視野をますます広げていきたいです!

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