
- 在校生インタビュー
- 英語コース 2年辰川 琳音 (高崎経済大学附属高校出身)
自身を知るために 長期インターンシップに挑戦した半年間
2022.03.01

将来への漠然とした不安と向き合うための、新しい「挑戦」
「大学生になったらなにか大きなことに挑戦したい」。それが長期インターンシップに参加を決めた動機のひとつでした。大学生になったばかりの私は、まだ見ぬ「将来」や「就活」というものに漠然とした不安がありました。当時の私は、自分の強みや弱みも把握できていない、自己分析もどうしたらいいかわからない。本当にこれで大丈夫なのかな?といつもどこかに不安を抱えていました。だからこそインターンに参加することで、そうしたモヤモヤと向き合えたらなと思ったんです。説明会に参加してもなお、参加に踏み切ることができずに悩んでいたのですが、担当の先生が「インターンは 2 年のうちに行くのが理想的。なぜなら本格的な就活が始まる前に“将来”や“働くこと”について余裕をもって考えることができるから」と背中を押してくれました。
「将来は観光業に。」興味を持ったきっかけ
観光業に興味を持ったのは、2 年前期で履修した「インバウンド人材育成 PRG 」がきっかけです。授業のなかで、外国人観光客向けという想定でオリジナルの国内ツアーを企画する課題に取り組み、そこで観光の楽しさを知りました。また「せっかく学んでいる英語を将来に生かしたい」という思いや、「日本が好きだから海外の人に向けて日本の文化や魅力を発信したい」という思いも。そんな思いから、将来は海外の人と直接関わりながら日本のPRができる観光業に就きたいと考えるようになり、インターンでは観光業に関連した職場を希望しました。
私がお世話になった前橋市交通政策課では、シェアサイクルを活用した事業にも取り組んでいたので、「ここなら交通の面から観光にアプローチすることができるかもしれない!」と考えたんです。交通政策課には、「交通安全・サイクルプロモーション係」と「地域交通推進室」の2つの係があります。前半はサイクルプロモーション係で観光マップ作りに取り組み、後半は地域交通推進室で事務仕事を学ばせていただきました。
●サイクルプロモーション係
観光ガイドマップ「よくばりマップ~バスとcogbeで前橋をまわろう!~」の制作を担当。
実際にシェアサイクル「cogbe 」に乗ってみたり、現地調査をしてみたりと、試行錯誤の毎日でした。制作で行き詰った時には刺激をもらいに大学へ。国際コースで地域活性化に取り組む鈴木先生をはじめ、デザインが得意な先輩や、グローカルオフィスの稲葉さんなど、たくさんの人の意見やアドバイスをもらいながら、なんとか完成させることができました。それがこの係でのいちばんの成果です!
●地域交通推進室
ここでは電話対応の仕事に苦戦しました。バイト先でも電話予約の対応をしていたので「大丈夫だろう」と軽い気持ちでいたら、実際は予想以上に大変。聞き慣れない企業名を聞き取るのは一苦労で、初めは何度も聞き返していました。インターンが終わりに近づいた頃には、スムーズに電話を取り次げるようにもなりましたが、これを日々当たり前のようにやりながら自分の仕事も進めている社会人の集中力はすごい!と改めて尊敬の念を覚えました。

4カ月間を振り返り 自分自身についての発見こそがいちばんの収穫
自分自身を知ることができたのが「インターンに参加してよかった」と思えるいちばんの収穫です。デスクワークよりも会議に参加して刺激を受けたりアイディアを出し合ったりするのが好きだということ。何かを新しくを考えたり作ったりというクリエイティブな作業が好きだということ。個人作業よりもグループワークが好きだということ。この 4 か月の間には、そういう自分の得意不得意や好き嫌いをたくさん見つけることができました。参加前に漠然と抱いていた不安も、解消できたような気がします。また、インターン参加前は「将来は観光業に就きたい!」という思いひとつで進んでいましたが、多種多様な業務に取り組むうちに広告業への興味も湧きました。インターン中は「よくばりマップ」の制作をはじめ、シェアサイクル「 cogbe 」のイベントにサポート係として参加したり、企画会議に参加したり、タブロイド紙の撮影をしたりと、貴重な経験がたくさん。多種多様な業務を通じて市役所の仕事の幅広さを知ったのはもちろんですが、就活の選択肢を増やすことができたのも収穫だったと思います。「実際に自分の目で見てみないとわからないことってたくさんあるんだな」と身をもって体験できたので、今後も興味のある業界のインターンには積極的に参加してみたいですね。