「大学キャンパスのなかのSDGsを探そう」発表会を開催しました
2024.07.23
7月16日、4限「地域と環境(地球と環境)」(担当教員:前川智美) 授業にて、「キャンパスのなかのSDGsを探そう~SDGsの視点からキャンパスの魅力と課題を発見する~」と題して実施したフィールドワークショップの成果発表会をおこないました。
受講生たちは、学年やコースを超えたグループに分かれて学内をフィールドワークし、そこで発見した本学のSDGsについて、その魅力と課題、魅力をより輝かせるための工夫、課題を魅力にするための改善策を検討し、発表しました。

普段何気なく過ごしている学内の空間にも、意識してみると、SDGsはたくさん存在していたようです。発表会当日は、本学総務部の施設管理担当の職員3名がオーディエンスとして参加くださり、6つすべてのグループの発表後にそれぞれコメントをいただきました。普段は学内施設のユーザーとしてキャンパスで過ごしている学生たちは、3名の職員の方々からメンテナンスの視点を学ぶことで、各々新たな気づきがあったようです。

発表に至るまで、各グループで受講生たちは、コースや学年の異なるメンバーと共に、フィールドワークのルート検討・決定・実施、役割分担、議論、発表に向けたとりまとめまでの一連の作業をすべて期限内にこなしてきました。短期集中型のプロジェクトワークでしたが、達成感も反省点も含め、この経験がこれからの学生生活や社会のなかでさらに磨かれていくことを期待しています。
【受講者の感想】
「グループによって調査したSDGsの対象が異なっていたことに関心を持った。校舎内の設備を対象としたグループや校舎の外見からSDGsを見出すなど、歩く路面に目を向けたグループなど自分では発見できなかった箇所に気付かされた。また、SDGsについてはこれまで自然環境の印象を強く持っていたのだが、身体に障がいのある方々の目線で調査を行ったグループがあり、新たな視点を持つきっかけとなった。無意識のうちに根付いたイメージがあると、その範疇でしか物事を考えられなくなってしまうことを実感した。それと同時に、SDGs17の目標に対する認識の甘さも痛感できた。これからはバリアフリーも視野に入れた活動をしていきたい。」
「私たちのグループは大学のSDGsを見つけ発表を行ったが、他のグループは学内のSDGsを見つけるだけでなく、見つけたSDGsの中からこれから活用できるものを例に細かく挙げていた。そのためSDGsを見つけるだけでなく、その後に生み出される課題についても考えることができたらもっと素晴らしいスライドを作ることができたと思う。また、用務員の方のお話がグループ発表と同じくらい心に残った。用務員の方が、飲み残しの状態で捨てられているペットボトルを手作業で分別していることや、一つ一つキャップを外してから分別していることを知り、相当大変な思いをしていることに気がついた。このことを知り、次回からは必ずキャップまで外してからゴミ箱に分別しようと思った。」
「今回の発表を通して思ったことは、当たり前ではあるけれど、自分が思い付かないようなSDGsの課題をたくさん知ることができて、深い学びになったと思った。レジュメが多いことだったり、椅子が硬かったり、傘だてが足りないなど、潜在的に『なんとかならないかな』と考えていたことを、今回の発表で聴くことができた。また、自分のグループの発表に参加してみて、一つの視点には重点的に考えることができたけど、他の視点(他の項目のSDGs)をあまり考えることができなかった。しかし、重点的に考えたことで、発表を行った分野のSDGsの問題は他のグループよりも詳しくできたと思うのでよかったと思う。」
「他のグループの発表を聞き、自分たちのグループにない新たな魅力や問題を知ることができました。特にゴミ分別の表記の改善、硬い椅子に貸し出しクッションを配置することが印象に残っています。ゴミ分別の表記の問題からSDGsはこのようなデザインも大切であると考えられました。また、椅子の硬さについては日頃の授業から感じていたのでクッションの貸し出しはとても良いと感じました。私の高校では最寄り駅の待合室へ座布団を作り、寄付をしていました。このような活動を共愛でも行うことでこの問題は解決できるのではないかと考えられました。自分のグループ発表や準備を通して学年を超えて活動することで新たな考えやアイデアを知ることができ、良い機会になりました。」