県庁NETSUGENにて、気候変動・脱炭素について学ぶワークショップを行いました
2024.06.10
6月5日(水)に、群馬県庁32階NETSUGEN官民共創スペースにて、本学の2・3年生27人が、グローカル科目の授業の一つである「群馬で学ぶ」の中で気候危機や脱炭素について学ぶワークショップ「脱炭素まちづくりカレッジ」を体験しました。
ワークショップは群馬県公認環境SDGsファシリテーターが運営するものです。気候危機や脱炭素の基礎知識を身につけ、持続可能なまちづくりや地域づくりについて体験することができるカードゲームを通して、参加者同士で学びや気づきを共有しながら、環境課題を自分のこととして捉えてもらうことをねらいにしています。

この日の進行を務めたのは芸人の富所哲平さんと群馬体験活動研究会理事の角田正基さん。富所さんからは、温暖化が進む地球について「なぜそうなったのか」「このままではどうなってしまうのか」といった基礎的な知識を分かりやすく説明を受けました。毎年のように起こる異常気象と気温の変化の因果関係を聞き、状況は思った以上に危機的でせっぱつまっていることを思い知らされます。カードゲームではプレイヤーが企業や行政となって、それぞれ経済活動しながら「炭素の排出量を減らす」という共通目標にむけて動きながら、社会全体で手を携えていくことの大切さを学ぶことができました。

ワークショップの後半には、環境活動家の奈賀由香子さんが登壇。「日本は家庭部門のCO2 排出量がなかなか減らない」とし、一人ひとりが脱炭素のためにどんなことができるかを具体的に紹介いただきました。公共交通の利用、飲料はリフィルできる容器を使う、ゴミになるものはもらわない、アンペアダウンと新電力への切り替えなど「ちょっとの便利を手放す」ことで、できることがあるとおっしゃっていたことが印象的でした。

およそ3時間の講義を受け、学生たちもしっかりと「自分たちがしなくてはならないこと」を考えたようです。「マイボトルは引き続き意識して使う」「エアコンを寒いくらい利かせるのはもうやめる」と決意を口にしていました。他人事になりがちな環境のこと。この日のワークショップを機に当事者の一人として捉え、行動していけるようになることを願っています。