5月16日から19日の4日間、米国インディアナ州にある名門総合大学・パデュー大学から、機械工学、IT、アニメーションなど理工学専攻の学生6名が本学を訪問しました。今回の来日は、パデュー大学が実施するサービスラーニング型の留学プログラムの一環で、群馬と長崎の二地域を訪れて活動を行います。群馬滞在中は、本学との交流を通して、教育現場や地域社会について体験的に学びました。
5月16日|共愛学園小学校での交流
初日は、共愛学園小学校を訪問。5年生の児童たちと折り紙で紙飛行機を作成したほか、パデュー大学の学生が英語でアメリカやインディアナ州についてのプレゼンテーションを行いました。その後は児童と一緒に机をかこみ給食体験。言葉の壁を越えて積極的に交流する姿が見られました。学生たちは、児童たちが配膳や掃除を自分たちで行う様子に驚き、日本の学校文化に感心するとともに文化理解を深めていました。
5月17日〜18日|嬬恋村でのサービスラーニング
週末には、群馬滞在中のメインプログラムとして嬬恋村でのサービスラーニングを実施しました。本学の「地域活性化演習(過疎化地域探求)」を履修する学生も参加し、日米あわせて14名の学生が地域課題に取り組みました。
初日は、役場の担当者から「消滅可能性都市」に分類されている村の現状や、空き家改修に関する取り組みについての説明を受け、実際の改修前後の民家を見学しました。あいにくの天候により作業は限定的となりましたが、補助的な作業を通じて地域の現状と課題を実地に学ぶ機会となりました。
翌日は、夏出荷のいちご栽培に取り組む農家を訪問。自然エネルギーを活用し、立ったまま作業ができる工夫や、子育て世代や高校生も参加可能な雇用形態の工夫など、持続可能な農業の実践について話を伺いました。また、スマートフォンアプリを用いた遠隔管理の導入など、IT技術の活用も紹介されました。訪問後は地域交流センターでディスカッションを行い、学生同士での学びの共有を深めました。
5月19日|群馬県庁で成果発表
研修の最終日には、群馬県庁にて今回の学びについて日米学生によるプレゼンテーションを実施。短期間ではありましたが、教育、地域づくり、農業といった多角的な視点から、実践的な学びを得ることができました。
パデュー大学の学生からは、「日本の自然や人々の温かさに感動した」「異文化の中でのコミュニケーションの重要性を再認識した」といった声が聞かれ、意義深い国際交流の機会となりました。
本プログラムの実施にあたり、ご協力いただいた共愛学園小学校、嬬恋村役場の皆様をはじめ、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。今後も本学では、実体験を通じた国際交流と多文化理解の推進に力を入れてまいります。