共愛・共生の精神
本学は「共愛・共生の精神」を基本理念としています。「共愛」は、「共に愛し合う」という聖書の教えによる理念です。
今日的に言えば、「共生」の精神と解釈することができます。そして「共生」とは、人類共通の、あるいは地球全体の願いであり、時代の変化に左右されることのない普遍的な原則です。こうした「共愛・共生」の理念は、国際社会においても地域社会においても私たちの重要な指針となるものです。
「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」
(ヨハネによる福音書15章12節)
「共愛」という名称の由来を記した学園創設期の文書は残っていませんが、「共愛」という名称は、聖書のこの言葉に基づくものとして、130年余の長きにわたって理解され指針とされてきました。
「共愛」すなわち「共に愛し、共に生きること」は、現在を生きる私たちばかりでなく未来を担う人々に向けられたたいへん重要なメッセージです。
学生中心主義
本学では、教育の理念である「共生」を大学の運営と教育の場で実践していくために「学生中心主義」というモットーを掲げています。
それは、これまでの日本の大学が、ともすると教職員を中心に運営され、大学というコミュニティの重要かつ最大の構成員である学生が、そのコミュニティの周辺に置かれているような状況になりがちだったことを反省したからです。
大学の主役はあくまでも学生の皆さんであり、学生の皆さんとともに大学を創り上げて行こうという意志と、学生の皆さんにも「自分の大学」を良くしていく主体として、そのコミュニティの中心にいてほしいという思いの表れです。
地域との共生
大学というコミュニティの捉え方をさらに広めて「地域との共生」ももう一つのモットーとして掲げています。
これは本学生の多くが群馬県近隣出身者であり、卒業後もその大多数が 群馬県近隣地域にて活躍していることを背景に、地域に根ざした大学として、自ら考え、判断し、行動できる人材=地域との共生を実践できる人材の育成に取り組むという姿勢の表れです。
「地域との共生」は、学生の皆さんが地域社会とかかわる機会をますます増やしていくという教育の具体策にも結びつくと同時に、地域・時代のニーズにあった教育の実践にもつながるものであるとも考えています。