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教員紹介

学長 教授

大森 昭生

OMORI Akio

Profile

1996年に学校法人共愛学園に入職、共愛学園前橋国際大学国際社会学部長、副学長等を経て、2016年より学長。
文部科学省や内閣官房など政府の各種委員のほか、中央教育審議会では大学分科会、同高等教育の在り方に関する特別部会(副部会長)、教育振興基本計画部会をはじめ各種委員を歴任。
地域では群馬県青少年健全育成審議会会長、群馬県教育振興基本計画策定懇談会座長、県都まえばし創生本部有識者会議座長等各種公的委員を多数務める。
群馬県総合表彰(男女共同参画分野)、群馬県男女共同参画社会づくり功労者表彰。全国の学長が注目する学長ランキング3年連続1位(『大学ランキング』)

学生へメッセージ

私は学長として、大学とは何のためにあるのかということを常々考えています。でも、いつも「学生の皆さんの幸せな生涯のためにある」という答えに行きつきます。大学での学びを通して社会と共に生きる力を身につけることで、みんなに幸せな生涯を送ってほしいと願っています。学生の皆さんが生きていく社会は、しかし、予測困難な社会といわれます。予測ができないので、問題も与えてもらえません。自ら課題を設定し、それに解を見出していかなければいけないし、そのプロセスでは色々な人と協働もしなければなりません。また、社会が変化した時には、自ら学び直さなければいけないし、その学びの成果を自分で明らかにしていかなければなりません。
そういう力をつけるための学びは教室の中のアクティブラーニングはもちろん、それだけではなく現場での経験もとても重要です。だから、私は地域連携にも重きを置いているのです。そして、学生の皆さんの学びのフィールド、一緒に学生さんを育てよう、学生さんと一緒に学ぼうと言って下さる社会の仲間の輪を広げたいと思っています。
私のゼミでも、教室の中だけではなく、地域に出て行ったり、あるいは社会の課題と照らし合わせてみたりしながら研究したいと思っています。ゼミは「ジェンダー/男女共同参画へのグローカルアプローチ」をテーマとしています。1979年に女性差別撤廃条約が国連で採択されました。ジェンダーの問題はグローバルな問題です。しかし、日本は1985年までその条約を批准することができませんでした。ドメスティックな問題を克服できていなかったからです。ジェンダーは、グローバルな課題でありながら、極めてローカルな、あるいは個人的な問題でもあります。ジェンダーを考えることは、すなわちグローカルを考えることになります。同時に、ジェンダーという概念をみんなと学びたいと思っているのは、これまで当たり前とされてきたことに、斜めからの視点を加えるセンスを身につけてほしいと思っているからでもあります。
私たちの人生は選択の連続です。大学を選ぶのもそう、働くこと、家族をもつこと、暮らすこと、いろいろな場面で選択を迫られるわけですが、その時に、「私の人生」を生きることができたなら幸せです。同じ道を歩むにしても、「当たり前だから」ではなく、「私が選んだから」と思って歩む方が歩きやすいはず。大学で学ぶということは、その様々な選択の場面で視野を広くして、様々な可能性を考え、その中で選択をしていく力を身につけることだと思います。まさに、幸せな生涯を歩む力といえるでしょう。
何のために学ぶのか、それは幸せになるためである、私はそう思います。

研究内容について

私の専門は、アメリカ文学と男女共同参画論です。
アメリカ文学では、大学の卒業論文で扱って以来、大学院でも研究者になってからもヘミングウェイという作家一筋に研究してきました。研究チームで約7年という時間をかけて取り組んで書いた『ヘミングウェイ大事典』(勉誠出版)や、編集委員長として編纂したヘミングウェイ没後50年を記念出版の『アーネスト・ヘミングウェイ~21世紀から読む作家の地平~』(臨川書店)などは、思い入れのある研究業績です。
文学の楽しみの一つは、文学からその国・その時代の文化や社会、思想を読み取ることにあると思います。また、自分一人では経験することのできない人生を様々な登場人物と共に追体験することもスリリングです。さらに、文学作品の解釈について深く考えたり、他者の解釈を聞いたりして、文学の多様な読みや奥深さを感じることもとても面白いことです。
ところで、今、文学・文化研究の観点が、これまで中心とされてきたものから、周縁とされてきたものへと向かっています。これまで中心から追いやられ、他者化されたり、沈黙を強いられたり、見えなくさせられたりしてきたものの存在に、新たな光が当てられ始めたのです。いたるところで「人種・ジェンダー・階級」というキーワードが繰り返されるようになった所以でもあります。
ヘミングウェイとこれらのキーワードは切っても切れない関係にありますが、私は特にジェンダーについて関心を寄せてきました。ジェンダーの問題は我々の日常と直結しており、それを社会課題の言葉に置き換えると男女共同参画ということになります。性別にかかわらず一人一人の個性や能力が発揮できる社会をつくることは国内外を問わず喫緊の課題であり、SDGsの重要テーマともなっています。
ヘミングウェイという作家を研究することでジェンダーという概念と向き合うこととなり、ジェンダーと出会ったことで男女共同参画という社会課題に取り組むことになったのです。

担当科目

米文学論 / キャリア演習基礎 / 課題演習(ゼミ) / 卒業研究

研究実績

研究実績はこちらから(researchmap 研究者ページ)