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情報・経営コース教員紹介

Information technology,Business management Course Faculty Profile

教員紹介

学部長 教授

村山 賢哉

MURAYAMA Kenya

Profile

国際社会学部長、情報・経営コース教授。明治大学大学院商学研究科修了。博士(商学)。日本経営システム学会理事。2012年4月に共愛学園前橋国際大学に着任。2016年4月より現職。専門は人的資源管理論、情報管理論、組織論。教育面では海外でのPBL研修など、グローバル社会に対応した問題発見・解決力の育成に取り組む。主な著書は『経営情報のネットワーキング戦略と情報管理』(編著、同文舘出版)。

学生へメッセージ

今、社会はたくさんの課題を抱えています。私は「ビジネス」の力によってこうした課題を解決することをめざして、教育・研究・地域連携に取組んでいます。私のゼミでメインとしている学びは「ビジネスモデルの構築」です。課題の本質を探り、多様な利害関係者(ステークホルダーといいます)のことを考え、持続的に課題を解決していくためのアイデアを生み出す。そのためには、経営学だけでなく、心理学や社会学、文化や新たな技術といった様々な学びをつなぎ合わせる必要があります。本学の1学部5コース制は、こうした幅広い学びを実現できる仕組みです。私が所属する情報・経営コースの学生が、国際コースで異文化を学んだり、心理・人間文化コースで地域の文化や人間の心理を学んだりして身につけた幅広い知識をビジネスモデルの構築に役立てていく。あるいは他コースの学生が、学びの中で見つけた課題を解決するために、新しいビジネスを考えていく。こうした学びと実社会をつなげ、具体的な解決策を提案していけることが経営学の面白さだと思います。
そしてこうした学びを経て、この群馬の地で群馬の課題を解決するために起業した学生たちがいます。地域と連携しながら地域の課題を見つけ、色々な学問をつなぎ合わせて課題を解決する仕組みを作っていく。こうした学びは、別に起業しなくても、就職した会社の中で、地域の中で卒業生が活躍していくためにとても役に立つと確信しています。経営学は決してお金儲けするためだけのものではありません。課題を解決し地域を、社会を良くしていくための学問です。それを学ぶということは、社会を良くし、牽引していくための資質の一つを磨く、ということにきっとつながってくれると思っています。

研究内容について

私の専門は経営学です。「経営」と聞くと会社を運営している、いわゆる「社長」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、経営学の内容は単純ではありません。3M+Iとも言われますが、ヒト(Man)、モノ(Money)、カネ(Money)そして情報(Information)といった経営資源をいかに効果的に活用し、社会に貢献していくかを考える学問です。私はその中でも、特にヒトを対象として研究しています。どうすれば組織からヒトが辞めずに定着するのか、どうすればメンバーの最大限の貢献を引き出せるか、どうすれば企業にとっても従業員にとってよい環境になるか、といったテーマを取り扱っています。
例えば、日本企業にとって「年功序列型賃金」と「成果報酬型賃金」はどちらが良いのでしょうか。日本では、終身雇用制度(勤め始めてから定年を迎えるまで同じ企業に雇用され続ける)が広く普及しています。そうすると、年功序列型賃金では、若い時の賃金が安く、勤続年数が長いほど賃金が高くなります。そうすると、若く元気でたくさん働けるときの賃金が安く、体力が低下してきてからの賃金の方が高い、という見方によっては不公平な状況になってしまいます。一方、成果報酬型賃金はどれだけ貢献したか(例えばどれだけ売上を上げたか)によって賃金が決まりますので、勤続年数が短くても成果を上げれば上げるだけ賃金が増えます。でもそれは、病気やケガなどで仕事のペースを抑えなければならないとき(成果を上げられないとき)は賃金が下がる、ということを意味します。こうした様々な条件や、ヒトの心理的側面、社会情勢など幅広い情報を組み合わせながら、最適な雇用システムを探っていく。こうした研究を通じて、働く側にとっても雇う側にとっても幸せな環境を作るためのお手伝いをする。これが人的資源管理という研究テーマであり、こうした企業にまつわるたくさんのテーマが集まった学問が経営学なのです。

担当科目

経営学Ⅰ・Ⅱ / マーケティング / シミュレーション / オナーズ演習Ⅲ~Ⅶ / 課題演習Ⅰ・Ⅱ / 卒業研究 / 基礎演習Ⅰ・Ⅱ / Honors MeetingⅠ~Ⅶ

研究実績

研究実績はこちらから(researchmap 研究者ページ)