教員紹介
教授
兼本 雅章
KANEMOTO Masaaki
Profile
情報・経営コース教授。修士(経済学)。1998年3月、名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程を単位取得満期退学後、名古屋大学経済学部助手に。1999年4月、共愛学園前橋国際大学の開学と同時に専任講師として赴任。准教授を経て、2010年から現職。ゼミ生が運営する仮想企業『繭美蚕(まゆみさん)』顧問。これまでに、アントレ教育指導者賞、社会人基礎力育成グランプリ関東地区優秀指導賞を受賞。
学生へメッセージ
社会はモノづくりが基盤の社会から知識が基盤の社会に変化してきています。それに伴い、物事を「知っている」というだけではダメで、「知っていることをいかに活用できるか」が必要になってきています。その一方で、学生たちの多くは、高校時代までの受動的に学ぶ姿勢に慣れてしまっています。そこで、そのような学生たちが大学での学びを通し、主体的に考え、行動できるようになり、社会や地域で役立てる人材になってもらいたいと思っています。
私が担当する授業『バーチャルカンパニー』や私のゼミ生が運営する『繭美蚕(まゆみさん)』の活動は、それを体現する有効な方策の1つと考えています。「商品開発」というツールを通して、グループワークを行い、地域と連携し、社会人と関わり、失敗もする。そのような体験を積み重ねていくことで、学生は成長していきます。それも、積極的に関わった学生ほど大きく、ビックリするほどに。
この学びには正解がありません。正解がない学びをすることはとても大変で、失敗の連続かもしれません。しかしながら、そこから得られるものは正解がある学びよりも時には何十倍も重要なこととなり得るのです。学生たちにはそのような体験から逃げることなく、積極的にチャレンジし、大きく成長して欲しいと思っています。
研究内容について
学生たちが地域と連携して行う「商品開発」のプロセスやその成果を、経済的および経営的な側面から研究・分析を行っています。経済的な側面から言えば、地域ブランド化を含めた地域活性化の議論や、大学と企業などによる産学連携、さらには自治体も加えた産学官連携などの多様な主体による協働の議論があります。これらの観点はこれからの日本経済の成長に関して、1つの重要な観点となります。一方で、経営的な側面からは、いかにヒット商品を生むかという点でのマーチャンダイジング的な「商品開発」の手法や、「商品開発」を通した起業家教育・人材育成に関する研究を行っています。新しい商品を生むことだけでなく、その開発プロセスを通じて社会で必要とされる人材をいかに育成できるかを考えています。これらのように教育の現場で学生たちによって行われた実践をもとに、様々な角度からの分析的なアプローチを試みています。
担当科目
バーチャルカンパニーⅠ~Ⅲ / 経済学概論Ⅰ・Ⅱ / マクロ経済学 / ミクロ経済学 / 財政事情 / 日本経済論 / インターンシップ / 基礎演習Ⅰ・Ⅱ / 課題演習Ⅰ・Ⅱ / 卒業研究