教員紹介
コース長 准教授
園田 敦子
SONODA Atsuko
Profile
英語コミュニケーションコース准教授。上智大学英語学科在学中に交換留学生としてミネソタ州College of Saint Benedict & Saint John's Universityにて学ぶ。英語教師としての学びを深めるために上智大学大学院外国語学研究科博士前期課程で学んだ後、中高一貫女子校(雙葉学園)にて英語を指導する。群馬に移り、専門学校(大泉保育福祉専門学校)の非常勤講師を勤めると共に上智大学大学院博士後期課程において第二言語習得、ALT等の研究を行う(2017年満期退学)。高崎経済大学及び本校の非常勤講師を経て現職に至る。
学生へメッセージ
英語学習は決して最終到着点が「学校での教科」「大学入学のためのパスポート」ではなく、「私達自身を豊かにしてくれるための架け橋」であり、「人と人とをつなぐツール」になるためのものであると思っています。英語コースの学生は2年生の最後に海外研修を行いますが、学生たちは、母語が通用しない環境の中で、自分自身の気持ちや考えを伝えるツールとして英語を使い、ファミリーや現地の方と関係構築するために6週間全力を尽くします。一生の関係となる素晴らしい出会いも、うまく伝えられなくてファミリーに怒られてしまうといった失敗経験も、ある学生が呟いた「私が日本を代表してると思うと、おそろしいよね」といった日本人としての責任意識も、英語学習という過程で与えられた、私達を豊かにする贈り物であると思います。
日々の授業では、スピーキングや総合的な英語の授業の他に、教職過程の英語の授業を担当しています。小学校教員であれ、中高の教員志望であれ、よい授業になるかどうかの判断基準の一つは、先生自身がわくわくできるかどうか、であると考えています。わくわくできない授業というのは、先生が一方的に説明を行い、生徒が理解し、「正しい答え」を言えたら授業が成立するという授業です。1組でも2組でも、どのクラスで教えても同じセリフになるといった授業です。生徒が誰でも同じになる授業というのは、個性を活かせていない授業なのです。では先生もわくわくする授業とは何でしょう。それは、生徒自身が発見できるような仕掛けをして、生徒の「分かった」という顔を見るのが楽しみになる授業であり、「このクラスではどんな生徒同士のやりとりが生まれるだろう」と緊張感と期待感に満ちた授業です。そのような授業展開ができる先生になるためのお手伝い、英語の学びのファシリテーターをするのが私の責務であると考えています。
研究内容について
英語を学んだことのある皆さん誰もが、きっと一回は「どうやったら英語を身につけることができるのだろう」と考えたり、「本当にこの勉強の仕方で、いつか英語が話せるようになるのだろうか?」と疑問に思ったりしたことがあると思います。私自身は大学の頃から英語教師を目指していましたが、今でも「どうやったら英語を楽しく身につけるための指導ができるのだろうか」と日々考えています。これらの疑問が私のゼミや研究分野の核を構成しています。残念ながら、英語の文法の理屈が分かるだけでは英語が流暢に話せるようにはなりません。同様に、BGMのように英語を聞き流すだけでは「突然英語が聞き取れた」という神がかり的な奇跡も起きないことが分かっています。しかし、興味深いことに、「こうすれば絶対に誰でも英語ができるようになる」という鉄板法則がないのもまた事実です。それは、言語学習には普遍的な側面がある一方で、学習者の脳や心の面で少しずつ違いがあるからです。例えば、書いた英語を先生に直してもらった時に、何に気づくかには大きな個人差があります。また、テストでいい点を取るために勉強するのか、いつか留学して英語で交流できるようになりたいから勉強するのかといったモチベーションの違いも、英語の学び方や成果に影響を与えるでしょう。そういった違いに心を向けつつも、最終的には、英語を学校において「必修」として学ぶ私達が、英語が生活圏内で日常的に使用されない日本というEFL環境(English as Foreign Language)で、どのように、楽しく効率的に学ぶことができるかについて研究しています。
担当科目
Unified English I・II / English Reading for Teachers I・II / Tourism English / 初等英語科教育法 / 英語科教育法Ⅱ / 基礎演習 I・II / Glocal Seminar I・II / 課題演習 I・II / 卒業研究