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心理・人間文化コース教員紹介

Phychology,Humanity and Culture Course Faculty Profile

教員紹介

教授

大嶋 果織

OSHIMA Kaori

Profile

心理・人間文化コース教授。宗教主任。関西学院大学大学院神学研究科修了(神学修士)。Louisville Presbyterian Theological Seminary 修了(Master of Divinity)。 日本キリスト教団教務教師。1993~2013年、日本キリスト教協議会教育部総主事として人権教育の諸課題に取り組んだ後、2013年4月に共愛学園前橋国際大学着任。専門は実践神学(特にフェミニスト視点によるキリスト教教育・キリスト教倫理・エキュメニズム)。近著に『沖縄にみる性暴力と軍事主義』(共編著、お茶の水書房)。

学生へメッセージ

私は大学生のみなさんに、異なる社会的文化的背景をもつ人たちと積極的に出会ってほしいと願っています。人との出会いが、本やインターネットを通して得られる情報に血を通わせ、取り組むべき課題は何か、どう取り組んでいくべきか、その方向性を的確に示してくれると思うからです。
そこで、「共生社会への諸課題を探求する」というテーマを掲げている私のゼミでは、群馬県内を中心としてさまざまな場所にフィールドワークに出かけます。たとえば、イスラム教モスクを訪ねて、そこに集う人たちのお話を聞いたり、外国人学校で、外国にルーツをもつ子どもたちの授業を見学したり、多様な性を生きる活動家の人たちと交流したり。そうした経験を通して学生たちは、「では、外国ルーツの人と共に生きる社会を創っていくために、日本にはどういう課題があるか、さまざまな性を生きる人の権利保障はどうか」などと具体的に考え、自分の研究テーマを見つけていくのです。
ゼミでは学生のみなさんに、キリスト教に縛られることなく自由に、テーマに沿った学びを深めてもらっていますが、一方でキリスト教に関する授業では、キリスト教の正典である『聖書』を読みながら、キリスト教と共生について学んでいます。
『聖書』は今から2000年以上前の中東世界、そして紀元12世紀の地中海世界でまとめられた文書群ですが、それらを読むと、大昔の中東世界でも地中海世界でも、多文化共生が社会の課題であったことがわかります。『聖書』の中には多文化共生を拒む人たち、多文化共生に失敗する人たち、多文化共生に挑戦する人たち、いろんな人が登場します。古代の文書群なのでちょっと取りつきにくいですが、読んでみると、愛と憎しみが交錯する人間ドラマが展開されていて、昔も今も人間の本質は変わらないのかもしれないと思わされます。
このように、私の授業は現代社会と古代世界の両方にまたがっていますが、共通しているのは「人との出会い」です。「出会い」によって、新しい課題を発見し、新しい自分を発見し、新しい道を切り拓いていきましょう。

研究内容について

私の専門は「キリスト教神学」の中でも「実践神学」と呼ばれる分野です。それ、何?と思う人がほとんどでしょう。しかし、難しいことはありません。読んで字のごとく、「実践神学」とは「キリスト教の実践について研究する学問」なのです。
キリスト教はその始まりの時から、社会実践を大事にする宗教として世界に広まっていきました。イエス・キリストの教えの中心が「互いに愛し合いなさい」だったからです。「愛」とは実践を伴うものです。言葉で「愛しています」というだけでは、愛していることにはなりません。自分を大切にするように、他の人を大切にする実践が必要なのです。
キリスト教が伝統的に大切にしてきた社会実践には、例えば、病人を看護する、貧しい人たちと食べ物を分け合う、難民や迫害を受けている人たちを助ける、子どもやお年寄り、女性や障がい者など、社会的に弱い立場に置かれた人の権利を守る、身分や生まれによる差別をなくし、平等な社会を実現するために活動するなどです。よく注意してみると、日本にはキリスト教徒によって設立された病院や社会福祉施設、学校がたくさんあります。それはキリスト教が社会実践を大切にしてきたからなのです。
しかし、「互いに愛し合い、共に生きる」ことは難しいことでもあります。キリスト教徒たちは愛を実践しようと努力してきましたが、失敗も繰り返してきました。それはキリスト教が広まったヨーロッパの歴史や、今でもキリスト教徒が多数を占めるアメリカ社会の現状を見てもわかります。貧富の差、民族や出自による差別、性による差別、宗教や文化の違いによる対立、繰り返される戦争など、イエス・キリストの精神からほど遠い現実がそこにはあります。
私の研究は、こうしたキリスト教の負の側面を見据えながら、「共生」を説くキリスト教の現代的課題を明らかにすることです。現在は7名の研究者と共に、日本におけるキリスト教フェミニズムの歴史をまとめながら、キリスト教内に根強く残る性に基づくさまざまな差別を解消していくにはどうしたらよいのか、共同研究に取り組んでいます。

担当科目

キリスト教概論Ⅰ・Ⅱ / いのちを考える / キリスト教と芸術 / 基礎演習Ⅰ・Ⅱ / 課題演習Ⅰ・Ⅱ / 卒業研究

研究実績

研究実績はこちらから(researchmap 研究者ページ)