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国際コース教員紹介

International Course Faculty Profile

教員紹介

国際コース長 准教授

鈴木 鉄忠

SUZUKI Tetsutada

Profile

国際コース専任講師。東京工業大学大学院社会理工学研究科単位取得退学。博士(学術)。2018年4月より現職。専門は、地域社会学、国際社会学、フィールドワーク、イタリアと日本の国際地域や地方社会の比較研究。前橋赤城スローシティにおける学生参加型の地域づくりに取り組む。主な業績は、『地球社会の複合的諸問題への応答の試み』(共著、中央大学出版部)、『教養のイタリア近現代史』(共著、ミネルヴァ書房)など。

学生へメッセージ

いまの時代は、大きな曲がり角にあります。これまでの社会は、「成果」「成功」「成長」というゴールを目指して突っ走ってきました。しかしそうした「足し算による進歩」は、輝かしい未来というより、「気候変動」「新型感染症」「少子高齢化」「過疎化」といった問題から、新たな「貧困」「格差」「排除」、そして「心の病」「依存症」「孤独」といった一人一人の生活危機にまで及んでいます。こうした「正解のない問題」に答えるためには、「〇〇〇(ex. 車やスマホ)がなければ×××ができない」という「当たり前」を一度棚上げして、「〇〇〇がなくても△△△はできる」という「引き算による進歩」への発想転換が必要です。ではどうしたらよいのでしょうか。大学で何ができるでしょうか。
大学は「学問する場」だと思っています。人類が苦労して獲得した英知を「学んで」わがものとし、私たちの時代にまだ解かれていない問題を新たに「問う」という営みです。世代間の「知のたすきリレー」をしながら、自分なりのモノの考え方を作り上げていくのが大学の強みです。そのきっかけになるのが「疑問」と「驚き」です。授業では「なぜ?」と「なるほど!」を出発点に、各自が自分で「問うべきもの」を見つけてもらうように心がけています。
地域にも「学問」するチャンスはたくさんあります。2019年の夏に海外フィールドワークという授業で学生10名とイタリアを訪れました。ベネチアとトリエステを9日間の日程で調査して実感したのは、「本物を見た!」という体験の重要性です。ディズニーシーではなく本物のベネチアの大運河とゴンドラを見たこと、イタリアの学生と交流し現地で活躍する日本人に多くを助けられたこと。学生時代にどれだけ地域の「本物」に出会うかが、将来の学びになると確信しました。今年のゼミでは、前橋赤城「スローシティ」でフィールドワークを行います。みなさんといっしょに大学や地域で学問できることを楽しみにしています。

研究内容について

地域社会学が専門です。主にイタリアと日本の個性的な地域をフィールドワークしながら、現代社会につながる課題と可能性を考えます。ただし、回り道や寄り道をたくさんしました。大学では経済学、大学院では数理社会学を研究し、モデル作りと命題証明に明け暮れました。しかし20代半ば頃に「自分は数字より人間に興味があるのでは…」という思いが強くなり、一念発起してフィールドワークに参加しました。ベトナムやカンボジアをルーツに持つ家族が数多く暮らす神奈川県の公営団地に毎週通い、生活支援と調査を行いました。それが「地域デビュー」で、地域の人々と苦楽を共にしながら何かをする楽しさを肌で感じました。
この調査を主導する先生がイタリアの研究者でした。「イタリアの地域も見てみたい!」と思い、なかでもヨーロッパ国境地域に関心をもちました。イタリア語も不十分なまま渡航し、最北東部イタリアにある約20万人の国境都市トリエステに住みつきました。
2年半ほど生活するなかで、「イタリア人と日本人では自分の地域に求めるものが違う」と気が付きました。例えばトリエステでは「ここには素敵な海辺に面した広場がある、カフェがある、ハプスブルク家の長い歴史と文化がある…」と自分のまちの「あるもの探し」をして、それを魅力や誇りにします。ローマやミラノの「ないものねだり」をして、うらやむことをしません。イタリアの他の地域でも同じ経験をしました。「グローバル化が進む現在、どうしたら地域が主役になれるのか」、イタリアと日本の地域を比較しながら考えたいと思うようになりました。
いま日本の地方は大きな変化の中にあります。群馬や前橋もその例外ではありません。東京のような大都市の「ないものねだり」をするのか、あるいは「あるもの探し」で魅力を再発見していくのか。地域に根ざしたいくつもの「ありうる姿」を考えて、形にしていきたいです。

担当科目

イタリア・地中海社会論 / 地域づくり論 / 国際移民論 / 文化人類学 / フィールドワークの方法Ⅰ・ Ⅱ / 海外フィールドワーク(イタリア) / 国際関係の歴史を知る / 基礎演習Ⅰ・Ⅱ / 課題演習I・II / 卒論研究

研究実績

研究実績はこちらから(researchmap 研究者ページ)