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多様化する社会の中の「じぶんらしさ」とは? 前橋清陵高校生と本学学生によるパネルディスカッションの開催

さる2019年12月4日に、群馬県立前橋清陵高等学校の人権教育LHRにて、前橋清陵高校生と本学学生が「多様化する社会の中の『じぶんらしさ』」をテーマとしてパネルディスカッションを行いました。

今回のパネルディスカッションは、前橋清陵高校の人権教育LHR(ロングホームルーム)において、本学国際コース西舘ゼミ3年生らと前橋清陵高校生とが中心になり行いました。11月中旬に行われた準備会合には前橋清陵高校の先生と共に、外国にルーツを持つ人々がいかに自分の個性や強みを発揮することができるか/できたのか、その条件とは何か、社会には今何が求められるのかなどについて議論を行い、予備的な論点整理を行いました。

12月4日のパネルディスカッションでは、本学からはパネリストとしてペルー出身の有富はじめさん(国際コース4年)と、ブラジル出身の藤井さん(国際コース1年)、スウェーデンからの留学生であるアントン・ヨハンネス・ホルムストゥルムさん(英語コース3年)、日本国籍の鈴木理子さん(国際コース3年)が参加しました。また、前橋清陵高校からもブラジル出身の学生さんとパキスタン出身の学生さん2名がパネリストとして参加してくれました。

パネルディスカッションは2部構成を行われました。第1部では、パネリストの自己紹介と「自分らしさ」についてお話をしていただきました。有富さんは幼少期の頃、日本で生まれたのに外見が他の人と違うことについて悩み、漢字をたくさん勉強するなど日本人よりも日本人になろうと思ったそうです。しかし、ご両親の故郷であるペルーに行き、ペルー人である自分も認めることができたそうです。ホルムストゥルムさんは「スウェーデン人のなかでも、特にはっきりと、気持ちや感情を伝えてしまう」タイプだそうです。だからこそ、「本音とたてまえ」「空気をよむ」ことを大切にする日本には、当初、苦労したそうです。しかし、外国人らしい部分を受け入れてくれる友達と出会えたことにより、自分らしくなれたと言います。藤井さんは高校生のとき、髪の毛をストレートにして日本人のようになりたいと考えていましたが、大学に入学してやめたそうです。それをきっかけに、今はありのままの自分を受け入れるようになったそうです。

前橋清陵高校の学生さんにも日本に住んでいて苦労したことをお話していただきました。まず、ブラジル人出身の学生は妹の面倒をみることに責任を感じ、毎日、日本語の勉強をしたそうです。高校に進学する際に担任の先生から「(あなたの日本語の能力から考えると)あなたはどこにも進学できないだろう」と言われるも、その逆境に見事に打ち勝ち、前橋清陵高校に入学することが出来ました。パキスタン出身の学生は、主に言葉に関連した悩みを共有してくれました(人と話していて、2ヶ国語、3ヶ国語が混じってしまうようです)。しかしながら、世界共通の言語としての英語を勉強したことで世界が広がり、国際社会全体から自分のことを捉えることができるようになったこと、自信を持って生きることができるようになったこと、などを教えてくれました。

第2部では事前に配布していた質問シートを回収し、そこに記入してあった質問に答えました。回収してみると、たくさんの質問が記入してあり今回のパネルディスカッションを開催してよかったと感じました。私が特に印象に残ったのが「もし純日本人になれたら、なりたいですか」という質問への回答です。パネリストたちのほとんどが「なりたい」ときもあったけど、今は自分を前向きに受け入れ、自分のアイデンティティを大切にしている、と考えていることがわかり、感銘を受けました。

本学は大学名に入っている通り「国際的な」大学です。講義を受けるときに外国人を見ないときは少ないです。ですが私は外国人の友達は今まで小学生の時以来いたことがありませんでした。なので、そんな私にとってこの会は、外国人の方の考え方を知る貴重な機会となりました。議論をする前は「ダブルの人たちはおそらく、同じような悩みを抱えているのかな?」と考えていましたが、今回のパネルディスカッションからは、ひとりひとりが違った悩みを抱えていて、日本人と何ら変わりがないのでは、と思いました。この会をきっかけにして、私はまだ外国人と話したことがない日本人にもぜひ外国人と関わってほしいと思いました。

この場を借りてパネリストに参加してくれた方たちや前橋清陵高校の皆様に感謝を申し上げます。とりわけ前橋清陵高校の学生さんたちには、今回の議論が今後の学生生活に向けた何かのきっかけとなってくれたら嬉しく思います。

文責:狩野莉英(国際コース3年)・西舘崇

 

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