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【国際コースと地域連携シリーズ No.22】講演「イスラームと多文化共生」を開催しました!

さる12月3日(火)、国際コースの授業「イスラームの歴史と社会」の時間に日本イスラーム文化センターから、マスジド大塚の事務局長クレイシ・ハールーンさんがお越しくださいました。

「イスラームと多文化共生」をテーマに、モスク(イスラームの礼拝施設。アラビア語でマスジド)の社会支援活動についてお話をしてくださいました(国際コースについてはこちらをご覧ください)。

現在日本には100を超えるモスク(イスラームの礼拝施設)があります。
本学が位置する群馬県にも多くのモスクがあります。
そんなモスクは地域の人々とどのような関係にあるのでしょうか。モスクと地域のかかわりの一例を、モスクが行っている社会支援活動の視点からお話しいただきました。

大塚モスクは、地域の様々な人や団体とつながりのあるモスクです。
しかし、ハールーンさんは大塚モスクが出来た当時、地域社会との関係は、今と少し違っていたとおっしゃっていました。ニュースではテロなどのマイナスのイメージが報道されていることもあり、モスクでイベントを開いても来てくれる地域の人はたったの1人だけ。

そんな関係性が変わったきっかけとなったのが、東日本大震災だったのだそうです。
ハールーンさんたちはモスクの皆で協力をして、何度も被災地で炊き出しを行いました。
この支援の際、人手不足のため地域の人に「一緒にやりませんか」声かけをしたところ、地域の女性やお寺さんなど多くの人が協力してくれ、一緒に支援活動を行ったのだそうです。このことが、これまでのイメージを覆し地域社会との共生のきっかけになったそうです。
また、大震災が起こった当日には、トルコのNGOから支援に向かうという連絡があり、翌日には日本に到着、ハールーンさんたちとともに支援を行ったのでした。

この話を聞いて私が感心したのは、震災直後ハールーンさんたちがムスリムのためではなく、被災したすべての人のために被災地で炊き出しをしたこと、そしてイスラームのネットワークを通じて世界中から支援が行われていたことです。

講演では、他にも国内外の難民支援、孤児支援、災害支援、ホームレス支援など様々な支援活動を行っていることをお話ししていただきました。
何故たくさんの支援活動をするのか尋ねたところ、イスラーム世界には「地球にいるものに慈悲を与えれば天にいるものは私たちに慈悲を与える」という言葉があるそうで、困っている人を助けるのは当たり前と答えてくださいました。

学生たちからは、「日本とムスリムの人々との支援活動を知ることで、お互いが支えあいながら生活していること、私たちにもできる支援があると学んだ」「支援活動の話を伺って、行動に移すことの大切さを学んだ」「私たちの中にある偏見に気づくことが出来た」「日本とイスラームのつながりに驚かされた」「イスラームと日本は遠い存在ではないと感じた」「こうした活動が、周囲の人に知られるとよいと思った」などの非常に多くのコメントがありました。

モスクの活動は、あまり知られていなかったり、見えにくかったりするかもしれません。
しかし、大塚モスクでは、多くのつながりが生まれていました。
大塚モスクの例からは、私たち地域でくらす人それぞれが、地域のことを詳しく知り、ともに何かを行うことが、共に生きる一歩になる可能性を垣間見ることができました。

今回の講演は、今後学生が地域での多文化共生を実践的に考えていくうえで、大変貴重なアイディアがたくさん詰まったものでした。お忙しい中、貴重なお話をしていただいた日本イスラーム文化センター/大塚モスクのクレイシ・ハールーンさんに心から感謝申し上げます。

※本講演会は、本学における地域共生研究センターの助成を受けて行われたものです。

文責:井川円花(国際コース3年)・岡井宏文

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