ユビキタス・キャンパスにおいては、さまざまな新たな学びが展開されています。今回紹介するのはTwitterを使った授業実践です。Twitterとはつぶやきと呼ばれる140文字のメッセージを投稿し、それをフォロワーと呼ばれる仲間たちが見ることができる簡単なコミュニケーションサービスです。


浮かんだアイデアはその場でつぶやく


 「では、こうした問題に対して、みなさんだったらどんな解決法を提案しますか?


 担当教員の問いかけに、学生たちは一斉にTwitterに書き込みをはじめます。こうしたらうまくいくのではないか。いや、この点をもっと重視すべきではないか・・・。様々な意見がTwitter上に展開されます。担当教員は、学生たちから出された様々な意見を元に、さらに話をすすめていきます。

 また、ある授業では、学生たちがプレゼンをしている間、プレゼンを聞いている学生たちが一斉に、プレゼンの中で疑問に思った点、気付いた点を書き込んでいきます。こうしてできたログは、発表者たちにとっても、プレゼンを改善し、次回に活かすことができる貴重なコメントとなります。

 
 高等教育においては、以前からクリッカーと呼ばれる、教員と学生の双方向のインタラクションを促進する仕掛けが提案されてきたりもしました。本学の場合、このクリッカーのための装置を、学生全員が持っているのと同じ、ユビキタス環境が学生たちに提供されています。
 ただただ、椅子に座って教員の話を聞くだけではなく、学生たちは主体的に授業に参加し、常に自分の意見を発信し、それに対して専門家である教員が、最新の情報を提供していく。そうしたインタラクションの中でこそ、現代社会のなかで生きる力が身につくと、私たちは考えています。

授業が終わってもディスカッションは続く



 

 こうしたTwitterという、新たな道具の導入は、私たちの予想以上の結果を生み出しました。それは第一に、授業の中で活発に行われた議論が、教室を飛び出し、授業終了後も続いて行くということです。

 通常、多くの授業では授業の話は授業の中でのみ行われ、授業が終わってしまうと終了してしまう、つまり、授業と学生の生活が切り離されていました。しかし、常に手元に議論の道具があることによって、学生たちは授業が終わった後も、「さっきの議論の続きをしませんか?」という形で、自発的にその学びを深めていきます。

 また、第二に、そうして本気で行われる議論が、これまでつながることのなかった学生たちをつないでいってくれるということです。
 日本人の学生たちは、直接意見を交わすことが、はじめはとても苦手です。しかし授業の中で、そして授業外でも様々な意見を交わした後は、容易に対面場面でもつながっていきます。Twitterをすることによって、新しい友達ができたんです。そう言ってくれる学生たちも増えてきました。


 大学での学びは現在、さまざまな変化の時期にあります。学生たちのニーズ、そして社会からのニーズ。大学4年間という限られた時間の中で、どうしたら学生たちがもっと生き生きと学べるのか、どうしたら輝く人材へと成長できるのか。共愛学園前橋国際大学では、常にこうした学生たちの学びの支援を考え続けています。




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