共愛学園前橋国際大学では、 2010年度から学生たちの出席登録をiPod touchを使って行うことになりました。学生たちは専用サーバ−に自らにアクセスし、出席登録を行います。このようにiPod touchを使って出席登録を行うことによって、 これまで使用していた出席カードなどの紙の使用の削減、つまりペーパーレス化といったエコ効果、また、出席カードの配布・回収、点呼などにかかった時間の短縮による講義時間の拡充など、様々な面での効果が期待されます。

学生たちと共にユビキタス社会を考える

「出席を取りますよ」

 担当教員の声に、学生たちは一斉に自分のiPodを取り出していきます。そしていくつかのボタンを押すという簡単な操作で、学生たちは自分たちの出席を登録していきました。

 いきなりの導入に、学生たちが混乱してしまうのではないかという教職員の不安は良い意味で裏切られ、学生たちはある時には自分自身で試行錯誤し、またある時には同級生、先輩が周りの学生たちに教え合いながら新しいシステムを理解していきました。


 iPodで出席をという案が出た際、当然ながら監視社会論、つまりICTを取り入れ、ユビキタス化することによって、意図的に/非意図的に、全ての行動が管理/監視されてしまうのではないか、という議論がなされました。

 しかし私たちは、こうしたICTにかかわる問題も、教職員が管理を徹底するのではなく、学生たちと一緒に、この監視社会論という問題を考えていきたいと考えています。そのことこそが、学生たちに考える機会を提供し、これからの情報化社会の中で生きる力を学生たちに育むと考えたからです。

  自らこうしたユビキタス環境を体験し、その中で自らの頭で考える。「誰かが言っていた」ではなく、その根拠は何なのか、問題だと叫ぶのではなく、問題があるとすればどのようなソリューションが考えうるのか。こうしたことを自分で考えられる人材を育成していきたいと、私たちは考えています。

 単にダメなところを探す“非難”をすることは簡単です。しかし、その非難に加え、ではどうするのかまで考えることができる、“批判”ができる人材を、共愛学園前橋国際大学では育てたいと考えています。

 

 

 

学生たちのコメント

 

iPodでの出席登録を経験した学生たちからは、以下のような感想が出されました。そのいくつかを紹介したいと思います。

 ・最初は難しいかなと思ったけどやってみたら案外簡単でした。

 ・iPodで出席が取れるなんて、すごいと思いました。

 ・ちゃんと登録できているのかちょっとだけ不安でした。

 ・ちゃんと授業に出なきゃと思いました。

 ・授業に出るのが楽しみになってきました。

 




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