「ユビキタス・キャンパスと学生のモバイルデバイスの活用を促進する学生主体の企画を募集します」
11月初旬、学内ポスターと学内BlogポータルPizzaに学生によるアイデア募集の告知が張り出されました。

学生たちの手で、もっと素敵なユビキタスキャンパスへ

 本学では、これまでこの特設サイトでも知らせしてきたように、4月のユビキタス・キャンパス導入以来、iPod/iPadを使った様々な活動が行われたり、ユビキタス環境を活用したイベントが行われてきました。しかしながら、それらの多くは教職員によって計画・実行されたものでした。

 導入から約半年、iPod/iPadのユビキタス・キャンパスでの活用が進み、学生たちの側から「先生、こんな風にしたらもっと面白いんじゃないですか?」「こういうことは可能ですか?」といった声があがるようになってきました。また、学生たち発案のイベントも徐々に増えてきました。

  そこでわれわれは、このユビキタス・キャンパスという学びの環境を、学生たちの手によって、もっともっと面白いものへと変えてもらうように、学生たちに
お願いすることにしました。

プロジェクト応募の条件は

 学生たちによるプロジェクトを募集するにあたり、私たちはいくつかの条件を提示しました。その中でも特に、2つの条件を重視しました。その条件とは、

  ・異なる学年の学生がいること
  ・3つ以上のコースの学生がいること

 という2つの条件です。そのねらいは、このプロジェクトを通してこれまで交流のなかった集団間に、様々な学年間、専攻間の交流が生まれ、そのこと自体が本学の活性化につながると考えたからです。
 これまでも本学では学生たちの意見を大学改革に取り入れ(例:スピークアップ)、施設の改革、授業の改善などに活かしてきました。今回はそうした学生中心の試みに加え、提出されたプロジェクトの中から2つをコンペによって採択するという、より実社会に近い形を採用しました。


各チーム、全力を出してのコンペでのプレゼン

 こうした条件に対して、予想を超える5つのチームが応募をしてきてくれました。応募からコンペまでの数日の間、どのチームも本当に連日議論をし、作業をし、そしてできる限り全力の準備をしてきてくれました。特に印象的だったのが、競合するチーム同士は、対立関係になってしまうことを懸念しましたが、そうした予想に反して各チームの学生たち同士が協力し合い、教えあう姿が見られたことです。こうした姿が見られるのも、本当に本学の学生らしい姿だなと感じました。


twitterを使った簡易的実空間インターネットの実現プロジェクト

 このプロジェクトは、学生たちでアカウントを共有化することによって、Twitterを使った学内の情報共有を実現しようというものです。こうした実空間インターネット環境は、学内が全てユビキタス化されている本学のような学び環境であるからこそ可能となるものであり、とても先進的な視点です。
 このチームは1年生から4年生までのメンバーで構成され、プレゼンの際も、それぞれの学年のメンバーが堂々と、自分の担当箇所をプレゼンしていました。

Job Fishing〜学生による学生のための就活支援プロジェクト〜

 このプロジェクトは、学内ネットワークを利用することによって、上級生たちが、就職課と就活生との橋渡しになろうというプロジェクトです。学生たち自身が大学や後輩たちのために何かしたいという気持ちからはじまった、本学らしいプロジェクトです。
 こちらのチームは、2年生から4年生までの8名から構成される大きなチームです。プレゼンでは、自分たちの実生活での一場面を寸劇で行いながらのプレゼンで、学生たちを引き込んでいました。


Kyoai Student Commons (mkc_botプロジェクト)

 このプロジェクトは、 現在学内にある様々な情報を一か所に集め、学生たちが使いやすいようなポータルを作ろうというものです。ユビキタス環境になると、情報も様々なところに偏在してしまいます。そうした問題に対して重要な提案といえるでしょう。
 このチームも、サークルを母体とした9名構成という大きなチームです。プレゼンでは、自分たちの企画を、できる限りそれを聞く方々に伝わりやすいようグラフィカルに仕上げ、とてもわかりやすいプレゼンとなっていました。

カタリバ〜学生が本気で語れる場づくりプロジェクト〜

 このプロジェクトは、、直接話し合う場としての「カタリバ」とTwitterなどのインターネット上の議論を循環させながら一つの議論のスペースを構築していき、学生たちのファシリテーション能力やコミュニケーション能力を向上させていこうというものです。
 このチームは、3年生を中心として、1・2年生から構成される比較的若いチームです。しかしながら、むしろその若さを武器にして、熱意あふれるプレゼンを行っていました。


 「みっけ」(K→共愛生によるK→共愛生のためのK→共愛HP)

 このプロジェクトは、 既に学内あるニューズレターを拡大し、現在のものに比べてより学生目線でのニューズレターを、Web上でペーパーレスで実現しようというものです。学内のペーパーレス化は、エコの観点から見た場合にも今回のプロジェクトは重要な課題であるといえるでしょう。
 こちらのチームは、全5チームの中で唯一、全員女性で構成されるチームです。そうした女性の視点を活かして、観客を巻き込む素敵なプレゼンをしてくれました。


学生主体のユビキタス・キャンパスプロジェクト発動

 5チーム全てののプレゼンが終了し、それぞれのプレゼンを審査をした結果、「twitterを使った簡易的実空間インターネットの実現プロジェクト」「Job Fishing〜学生による学生のための就活支援プロジェクト〜」の二つが、第1回ユビキタスキャンパス・活性化プロジェクトの採択プロジェクトとして選ばれました。採用されたこの2つのプロジェクトには、採用されなかった他のプロジェクトの分まで頑張って、素晴らしい成果を上げてほしいと思います。

 こうして、第1回ユビキタス・キャンパス活性化プロジェクトコンペは終了しました。プロジェクトは始まったばかりですが、コンペに至るまでにも学生たちはどんどん変化していきました。メンバーを集めるために、これまで話しかけたことがなかった他専攻の学生に話しかけたり、自分たちのプロジェクトの根拠となる資料を集めたり、どう工夫したらより伝わりやすいプレゼンになるのかを遅くまで議論したりといった活動を通して、様々な力をつけていきました。

 今回は結果としては2つのチームが採用となりましたが、他のチームのプロジェクトもどれも本当に素敵なプロジェクトばかりでした。また、不採用となってしまったチームの多くが、プロジェクト実現のため活動を継続していくことを表明してくれました。そうした姿を見て、今日より明日、今年より来年はさらに素晴らしい大学になっていくと確信しました。




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